子どもの矯正で使用する装置にはたくさんの種類があります。
子どもの矯正で使用する矯正装置には「可撤式矯正装置」「固定式矯正装置」「顎外固定装置」の3つに分類され、1種類だけを使用することもあれば、いくつかの装置を組み合わせて矯正治療を行っていくこともあります。
お子さんの咬み合わせや歯並びの状況に応じて使い分けていきます。
可撤式矯正装置(例:床矯正、プレオルソ)
患者さん自身で取り外し可能な装置を可撤式装置と言います。
〇自由に着脱が可能(飲食時、歯磨き時は外していただきます)
〇虫歯のリスクは低い
△12時間以上の使用が必須
△紛失の可能性がある
固定式矯正装置(例:ブラケット、リンガルアーチ)
患者さん自身では取り外せない装置を固定式装置と言います。
歯にセメントなどで接着するため、主に歯科医院で調整や着脱を行います。
〇可撤式に比べると治療効果が確実
〇紛失のリスクがない
△虫歯や歯肉炎のリスクは高くなる
△違和感を感じやすい
顎外固定装置(例:ヘッドギア)
矯正治療に用いる力の反作用を口腔外(頭部や顔面、首)などに求めるタイプの矯正装置のため、装置の大部分が顔の外側にあります。
口腔内の可撤式矯正装置や固定式矯正装置と併用して使用します。
〇小児期の成長発育のコントロールが可能
△装置が大きく外出時は使用ができない
歯医者によって使用する矯正装置は変わってきますし、お子さんによって向き不向きもあります。
たくさんある矯正装置の中でお子さんに合った矯正装置を選択していくことがスムーズに治療を進めていくための1つのポイントだと考えます。
そのため、まずはお子さんの歯並びの現状とどのような治療方法になりそうなのか知っていくことが大切です。
ぜひ一度、歯医者に相談してみてください。