治療方法や歯並びの状態によって多少の違いはありますが矯正の治療期間は2年ほどですが、歯並びが整い歯に接着させた装置をはずした後もリテーナーといわれる保定装置を装着して定期的な来院が必要です。
(保定期間といい、年に2回~4回の通院が目安です。)
せっかく治療が終わったのに、まだ装置をつけなくてはならないの?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、保定期間はきれいに整った歯並びをこの先も保っていくためにも重要な期間です。
今回はこの保定期間の大切さについてご説明します。
リテーナーを使用する理由は次の2つです。
①矯正歯科治療で移動させた歯はまだ不安定な状態で、放っておけば治療前の環境に戻ろうとするため。
➁新しい環境にまわりの組織がなじむまでには、ある程度の時間が必要となるため。
当院では保定期間開始時には 1 日 20 時間以上。その後、経過観測を行いながら、少しづつ装着時間を減らして様子をみていき、最終段階では夜間のみの装着に移行します。
装着時間に関しては患者さまご自身で判断せず、歯科医師・スタッフの指示に従うようにしましょう。
また、通院頻度は概ね2年間の保定期間中に年4度~2度程度のご来院となります。
矯正した方もしていない方も、お口の中の状況(噛む力、歯周病、親知らずの有無、お口の周りの筋肉の力など)や加齢変化により、歯は常に動く環境にあります。
そのため2年間の保定期間終了後も、安心のために毎週1〜2回は夜だけでもリテーナーをつけて、きれいな歯並びを保っていただくことをおすすめします。